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シンジル チカラ。

  この時期は決まってこんな会話をしていました。

 

 「サンタがいないって知ったのはいつだった?」

 「サンタの正体が親って知ったのはいつだった?」

 

  今年もこんな会話をなにげにわたしの親しくしている友人と交わしていま

 した。  彼女は答えました。

 「わたしね、三人の子どもたちに『信じている限りサンタはいるんだよ。』って

言っているの。 ・・それに、わたしだって、まだ信じているのよ。」

 

 ・・わたしは思わず「ハッ」としました。

そういえば長い間忘れていたような気がします。「目に見えないもの」を信じる

ということを。

 

 思えばわたしたちも子どものころはそんな「目に見えないもの」を信じ、夢の

世界で大いに遊び、そんなあいまいな世界に守られながら育ってきたような

気がします。あれこれと試行錯誤しながら。

それに当時はまだ夢は夢として大切にしてくれる大人もいました。

でも、今の子どもたちはあまりにも早い時期から「白か黒か」の選択をせまら

れ、グレーゾーンを持つことすら許されていないような気がします。

つまり、あの子ども時代特有の甘~いファジーな世界に浸る暇さえなく、一部の

大人が作った物差しで人間の価値を数値化され、極端な「勝ちか負けか」の

どちらかに分けられランク付けされ・・

何だかそんな世の中の流れ、動きにとてつもない恐れを感じてしまうこの頃

です。

 

 ・・いったい、数値というものでそのひとの何を計れるというのでしょう。

 

 「目に見えるもの至上主義」はいろいろな醜い「現実」をいやというほど

わたしたちに見せつけてくれます。だからこそ逆に「目に見えないもの」の

中にある「真実」は今までに増して光り輝いて感じるし、そんなものを日々

大切にしたいな・・と切実に思いました。

 

 気づかせてくれた友人に感謝を捧げたい。。思わずそんな気持ちで胸が

熱くなりました。

 

 ・・あいまいなことを、あいまいなままでそっとしておいてくれる大人がいる

ことは、今を生きる子どもにとって大きな希望なのかもしれません。

 

 もちろん、もうちょっと子どものままでいたかったわたしにとっても。

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コメント

確かに、今の子供は昔に比べて、ゆとり教育とか言ってるけど、実際は塾に行ったりと、昔より厳しいように感じます。
そんな中で現在の子供は、目に見えないものではなく、より現実を見れる子になっているように感じます。ある意味、夢がない子供が多く淋しいですね。

投稿: とも | 2006年12月14日 (木) 01時06分

>ともさん

こんにちは。^^
ほんとうに今の子どもたちは忙しいですね。
あまりにも早いうちから白黒つけることばかりを求められて、せかされて・・「子どもでいられる期間」があまりにも昔の子どもと比べると短かすぎるように思います。
そして、つらい現実ばかり目の当たりにさせられてそんな中で生きていかなければならない絶望感。。
でも、「現実と真実」はかならずしもイコールではないと(わたしは)思います。希望をもって、わたしも大人のひとりとして何ができるか、考えて行きたいと思います。
寒いので身体には気をつけてくださいね。^^

投稿: bird | 2006年12月14日 (木) 19時57分

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